担当と歩む永遠の青春

この素晴らしい世界で ほら君をみつけた

わたしが『Prince』とお別れをした日

会社のデスクで仕事もせずに携帯を握りしめ、何度も何度もTwitterを開き情報更新を待っていたあの日のことは、半年以上経った今でも鮮明に思い出せる。


わたしが応援していたPrinceが、ライバルでもあったMr.KINGと合体して6人でCDデビューするという知らせを聞いた時、オフィスで涙を必死に堪えながら「よかった・・・」と思った。2つの意味で。


1つは大好きなPrinceが解体されなかったこと。わたしは、自担である岸くんだけじゃなく、Prince3人でデビューしてほしかった。絶大な人気を誇るユニットたちが解体されデビュー組が作られていく姿を見ていて可能性はゼロじゃないと思っていたから、Princeが3人ともデビュー組にはいったことがまず嬉しかった。


2つめはMr.KING含む6人でのデビューだということ。賛否が別れることは分かっているけれど、わたしはデビューするなら6人で、とずっと思っていた。奇しくも本人たちも転機だったと語っていた去年夏EXでのPrince公演。見学にきたMr.KINGの3人と急遽6人で披露した勝つんだWIN。EXがぶっ壊れるんじゃないかと思うくらいの歓声、これまで以上に上がる室温に、売れる予感しかしなかったから、わたしは6人のデビューで本当に良かったと思う。(まあ、あとはJr.トップの売れっ子平野紫耀がいると心強いってのは少なからずあったけどネ)


実際、デビュー前から事務所のプッシュは凄まじかったし、テレビ露出は右肩上がり。デビュー後苦労するグループが多い中、CDが発売されてからも売上絶好調。雑誌の表紙やバラエティーのゲスト、映画やドラマまで次々と決まる仕事。これまでジャニーズに興味を示さなかった上司からも名前を聞くほど上がる認知度が、ファンとして誇らしくて仕方なかった。


ただこの頃から、わたしは6人に『Prince』の面影を探すようになった気がする。バラエティに出れば「このコメント真夜プリでもあった!」と過去につなげたくなるし、Prince3人が絡めば「これがPrinceの空気なのよ!」と自慢げに語りたくなる。無意識のうちにKing3人とPrince3人を比べてしまっていた。


そして8月。念願のデビューコンサートツアー開幕。半泣きで向かった横浜アリーナ公演冒頭、玉座で登場したメンバーに向けられた数万もの歓声、そして堂々と前を見据える6人を見て「やっぱり6人でよかった」と思った。これまでのモヤモヤはわたしの邪念でしかなかったのだと。


冒頭から畳み掛けるように次々と繰り出されるパフォーマンス、このツアーのための演出、このツアーのための衣装、このツアーのための新曲。目の前で実際にデビューコンサートが行われていることに興奮がとまらなかった。


そんなわたしを再び惑わせたのは、セットリスト中盤に設けられた『Kingコーナー』と『Princeコーナー』。これまでのPrinceのオリジナル曲名をベースに綴られたメッセージからはじまるPrinceコーナー冒頭。「Because you are my Princess」・・・このメッセージを聞いた瞬間・・・もうダメだと思った。


一気に蘇るPrinceとの思い出。夏のEX、湾岸ライブ、プリンスホテル、帝劇・・・。いつだって私にとっての1番はPrinceの3人。いい年してPrincessなんて恥ずかしいと言っていたけれど、そうやって惜しげもなくファンに想いを伝えてくれるPrinceが大好きだったし、立ち位置に関わらず、その時全力のパフォーマンスでわたしたちに成長を見せつけてくれるPrinceが誇らしかった。(プリンスホテル公演のタイトル『My Princess Your Prince』はジャニーズ歴史上1番素晴らしい公演タイトルだと本気で思ってる。)


去年1年Prince担の心を支え続けてきた『描いた未来辿り着くまで』、そしてPrinceとファンをつなぐ『Prince Princess』、ちょっと手前で披露していた『You are my Princess』はPrinceの愛がつまった大好きな曲。


もう3人だけのPrinceは終わり。Princeの象徴だったルマンド衣装ともお別れ。その事実が急に受け入れられないものになってしまった。


そう感じるのはしょうがないよ、って言う人も多いかもしれない。時間が解決してくれるよ、っていう人もいると思う。でも、わたしは岸くんの選択を受け入れきれない自分がどうしても許せなかった・・・。


だからそれからの数公演、わたしは「岸くんをみる」ことに専念した。邪念に気づかないフリをするために、岸くんだけを視界にいれ、岸くんだけを応援し続けた。


それでも十分楽しめたし、何より2時間半を通して岸くんが色んな顔を見せてくれるから、わたしは終始幸せだった。


2ヶ月間のツアーはあっという間で、先日ついに迎えた宮城公演。これでデビューツアーは最後、Princeとしてのパフォーマンスもきっと最後・・・。自分のなかのモヤモヤはまだ消えきらなかったけど、最後は後悔しないように目に焼き付けたいと思って、双眼鏡を持たなかった。(双眼鏡が不要な程に会場が狭かったし)


その日も岸くんはとてつもなく可愛かった。岸先生は相変わらずグダグダだし、ユニットではいわげんちゃんと腹筋を触りあってキャッキャしていたり、Prince3人で組体操をしたりして。曲中では永瀬とイチャイチャしたかと思えば海ちゃんに絡みに行ったり。平野と2人で意味わからない天然コメントを連発したりと、まさに絶好調。


これまでのツアーを振り返りながらのラスト公演はわたしに色んなことを気付かされてくれた。


名称は変わったけれど、メンバーがファンをたくさん呼んでくれること。3人のファンへのスタンスが何も変わっていないこと。そして、こうやって6人で進もうとしているPrince3人が、デビューしてもなお『Princess』を大切にしてくれていること。


私たちが戸惑わないように、寂しくならないように、彼らなりの表現の仕方で過去と未来を繋げようとしてくれているんだということに、ようやく気づくことができた気がした。


もうね、完敗。完敗っすよ。


岸くんが6人でいることを決めたのであればわたしは6人を応援し続ける。岸くんは、そしてPrinceの3人は決して過去を蔑ろにしたりしないって信じられるから。


「時を超えて、君のために歌うよずっと」


大好きな大好きな岸くんのパート。新曲のなかで、1番好きな曲。ツアー期間中遠回りしたけれど、わたしは信じられる大好きで最高で天才の自担がいるから。ずっと歌い続けてくれる間はずっとずっとついていこう、と心に決めた。


岸くん遅くなってごめんね。デビュー本当におめでとう。King&Prince 6人での新しいスタート、100点満点のコンサートだったよ!


来年も、再来年も、ずっとずっと6人一緒に最高の夏の思い出を作ろうね。そしていつか、夢のドームでツアーをしようね。


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そして、Prince。私が共に歩んだ時は短かったけど。本当に本当に、わたしと出会ってくれてありがとう。大好きでした。